同じ家で、別々の曜日を過ごす
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- コラム
同じ家で、別々の曜日を過ごす
結婚したからといって、休日まで同じになるとは限らない。
土曜日に休む人と、平日に休む人。
朝早く家を出る人と、昼前から働く人。
帰宅してすぐ眠りたい人と、夜になってからようやく自分の時間が始まる人。
二人で暮らすという言葉には、いつも同じ場所で過ごす姿が描かれがちだ。
けれど、実際の生活はもう少しばらばらである。
一緒に食べられない夕食があり、起こさないように静かに支度をする朝がある。
同じ部屋にいても、話したくない日だってある。
大切なのは、その違いをなくすことではない。
違うままでも、暮らしがぶつからないことだ。
大阪市浪速区幸町3丁目。
エステムプラザ難波WESTリバークロスは、JR大阪環状線「大正」駅から徒歩4分の場所に建つ分譲賃貸マンション。
今回見る住戸は6階部分、西向きの2DK。専有面積は40.47㎡で、約8帖のダイニング・キッチンと、約5.4帖・約5帖の洋室から構成されている。2011年1月築のエステムプラザシリーズだ。
この部屋には、大きなリビングはない。
その代わり、二人の一日を一つにまとめすぎないための扉がある。
駅まで4分なら、待ち合わせをしなくても帰れる
大正駅から徒歩4分。
二人の帰宅時間が違う家庭では、駅から家までの距離がそれぞれの日常に影響する。
片方が先に帰り、夕食を始める。
もう片方は仕事を終え、電車を降りてから短い道を歩く。
「駅に着いた」と連絡が来てから、料理を温め始めても間に合う距離だ。
一緒に帰る日なら、駅前で待ち合わせてもよい。
別々に帰る日には、相手を長く待たずに済む。
駅近という条件は、二人の行動を常に合わせるためではない。
合わせられない日にも、生活を崩さないためにある。
JR大阪環状線を使えば、仕事先や予定に応じて大阪市内を移動しやすい。
建物にはLUUPとドコモ・バイクシェアの設置も案内されているため、電車以外の移動を組み合わせる選択肢もある。
休日の朝。
二人とも休みなら、徒歩や自転車で近くを回る。
片方だけが休みなら、眠っている相手を起こさず、静かに外へ出る。
家が駅に近いほど、外出に大きな予定が要らなくなる。
一方、大正駅に近い都市部の立地であるため、郊外の住宅地のような静けさを想像すると違いがあるかもしれない。
昼と夜で周囲の音や人通りがどう変わるのか。
新婚生活の場所として選ぶなら、二人で帰宅時間帯を歩いておきたい。
赤い線の建物を、帰宅の目印にする

外観には、白い壁面を縦に走る赤いラインがある。
道路から見上げると、その赤が建物の高さを強調している。
地上15階、総戸数207戸。
小規模な住宅というより、多くの生活を一つの建物に集めた都市型の分譲マンションだ。
夕方、駅から歩いて帰る途中。
建物の赤い線が見えれば、帰宅地点が近づいたことが分かる。
毎日同じ道を歩くうちに、外観はデザインではなく、自分の生活圏を示す印になる。

エントランスへ向かうアプローチには階段とスロープが設けられ、植栽も見える。
大きな荷物を持っている日や、自転車を押して移動するときには、段差だけでなく傾斜を使える。
内部の共用空間は、床と壁を明るい色でまとめ、黒い縦格子やガラスを組み合わせている。
円形の照明が天井にあり、外から住戸へ向かう途中に、少し余白のある場所を通る。
二人で帰宅した夜。

エントランスではまだ仕事の話をしていても、エレベーターへ乗る頃には、夕食や明日の予定へ会話が変わる。
共用部は長く滞在する場所ではない。

それでも、街から自宅へ意識を切り替える短い区間になる。
総戸数が多いため、朝夕はエレベーター利用が重なる可能性がある。
大規模マンションの安心感を取るか、人の少ない建物の静けさを取るかは、二人の好みで評価が分かれる。
2DKは、二人を離すためではなく時間を重ねるためにある

間取りは2DK。
約8帖のダイニング・キッチンに、約5.4帖と約5帖の洋室がつながる。
現在の賃貸マンションでは、同じ40㎡前後なら1LDKとしてつくられることが多い。
広めのLDKと一つの寝室。
二人が一緒に過ごすには分かりやすい。
けれど、生活時間が違う二人にとっては、一つしかない寝室と一つのLDKだけでは足りない日がある。
この2DKなら、一室を寝室にする。
もう一室をリビングにする。
あるいは、それぞれが一室ずつ持ち、食事の時間だけダイニングへ集まる。
リモートワークがある家庭なら、一室を仕事部屋として使うこともできる。
扉を閉めれば、オンライン会議の声を生活空間から少し分けられる。
一人が仕事をしている間、もう一人は別室で休める。
二人の生活を一つにまとめるのではなく、交わる場所を選べる。
それが2DKの使い方だ。
ただし、40.47㎡の中に三つの空間を分けているため、一室ごとの面積は大きくない。
家具を増やせば、扉の開閉や通路を圧迫する可能性がある。
この間取りを生かすには、「各部屋に何でも置く」のではなく、「各部屋に一つの役割を持たせる」ことが必要になる。
8帖のダイニングは、二人が戻ってくる場所

約8帖のダイニング・キッチンには、バルコニー側の窓がある。
写真では、明るいフローリングと白い壁が続き、窓の向こうに外の景色が見える。
ここへ置く家具は、部屋の使い方を大きく決める。
二人掛けから四人掛けのダイニングテーブルを置けば、食事と会話の中心になる。
ソファを置きたい場合は、テーブルの大きさを抑える必要がある。
大きなテレビボード、ソファ、ダイニングセットをすべて置くには、余裕のある広さではない。
けれど、二つの洋室がある。
くつろぐ場所までダイニングへ集めなくてもよい。
一室をリビングにすれば、ダイニングは食事に集中できる。
平日の夜。
先に帰った人が食卓へ一人分を並べる。
遅くなるという連絡があれば、先に食べる。
相手が帰宅したら、もう一度椅子に座り、飲み物だけ付き合う。
同じ食事を同じ時刻に始められなくても、ダイニングへ二度戻ることで、一日の話は共有できる。
二人暮らしの食卓は、全員が揃うための場所だけではない。
別々に過ごした時間を持ち寄る場所でもある。
一つ目の洋室は、曜日によって役割を変える
約5.4帖の洋室は、バルコニーへ面している。
掃き出し窓があり、エアコンも設置されている。
寝室として使うなら、ベッドを置いても窓への動線を確保できるかを確認したい。
リビングとして使うなら、小さめのソファとテレビを置く構成が考えられる。
この部屋の良さは、使い方が一つに決まらないことだ。
平日はリモートワーク。
夜は趣味の部屋。
休日は二人で映画を見る場所。
来客時には一時的な客間。
用途が変わるたびに家具を動かす必要がないよう、折り畳める机や移動しやすい家具を選ぶとよい。
朝、自宅で会議をする人がここへ入る。
もう一人はダイニングで朝食をとる。
同じ家にいても、仕事の開始時刻を共有しなくてよい。
弱点は、約5.4帖という面積に大型家具を置くと、床の余白が少なくなること。
ダブルベッドを置けば、リビングとしての併用は難しい。
仕事部屋にするなら、ソファよりデスクを優先する。
何のための部屋かを決めることで、使いやすさが見えてくる。
二つ目の洋室は、眠りを守るために使う

約5帖の洋室には、腰高の窓がある。
バルコニー側の洋室とは窓の形が異なり、外とのつながり方も違う。
寝室として使えば、掃き出し窓の前を通らずにベッドを配置しやすい可能性がある。
一人が早く眠る夜。
もう一人はダイニングや隣室で過ごす。
扉を閉めれば、光や人の動きを直接受けにくくなる。
新婚生活では、同じベッドで眠ることが当然のように語られる。
けれど、勤務時間、体調、いびき、室温の好みなど、睡眠には二人の違いが出やすい。
この部屋を夫婦の寝室にしてもよい。
生活によっては、一人ずつ別の洋室を使う選択もある。
一緒に暮らすことと、毎晩同じ空間で眠ることは、必ずしも同じではない。
睡眠を守ることで、翌朝の会話が穏やかになることもある。
ただし、窓は大きくなく、バルコニー側の部屋ほど開放感は期待しにくい。
壁面や梁の位置によって家具配置が限られる可能性もある。
内覧時には、ベッド寸法を想定して壁から壁まで測りたい。
キッチンでは、二人分を一度につくれる

キッチンには二口のガスコンロとシンクがあり、白い天板と濃い色の収納扉で構成されている。
コンロとシンクの間には、食材や器を置ける作業面が見える。
巨大なキッチンではない。
けれど、二人分の夕食を日常的につくるには、1Kのミニキッチンより扱いやすい。
片方のコンロで汁物をつくり、もう片方で焼く。
一人が料理をし、もう一人がダイニング側から飲み物や食器を用意する。
カウンター越しに室内が見えるため、料理中も完全に会話から外れない。
休日の夕方。
冷蔵庫に残っている食材を確認し、二人で献立を決める。
一緒に料理をする日もあれば、片方がつくり、片方は別室で休む日もある。
毎日二人でキッチンに立つ必要はない。
料理を担当する人が孤立しない距離に、もう一人の居場所があることが大切だ。
作業面には限りがあるため、大型家電や調味料を出したままにすると狭くなる。
食器や調理器具の収納位置を決め、天板を空けておく方が使いやすい。
収納は、二人の物を公平に分ける必要がある

写真では、洋室内のクローゼットが確認できる。
内部にはハンガーパイプと上部棚があり、衣類を掛けて収納できる。
ただし、二人分の衣類、季節用品、寝具、鞄をすべて収められるほど大容量とは言い切れない。
二人暮らしを始めると、物の量は単純に二倍になるわけではない。
炊飯器や掃除機は共有できる。
けれど、服、靴、鞄、趣味用品はそれぞれ持ち込まれる。
収納を一人が多く使えば、もう一人の物が居室へあふれる。
だから入居前に、どちらがどの収納を使うのか決めておきたい。
一つの洋室のクローゼットを衣類用にする。
もう一室へチェストを置く。
季節物はベッド下へまとめる。
玄関のシューズボックスも、左右や棚ごとに分ける。
収納の分担は、小さなことに見える。
けれど、二人暮らしで「自分の場所がない」と感じる原因は、部屋数より先に、物の置き場から生まれることがある。
収納量に合わせて物を減らせる二人には合う。
衣類や趣味用品が多い場合は、40.47㎡では不足する可能性を隠さず考えたい。
玄関から、二人の動線が枝分かれする

玄関から室内を見ると、奥のダイニングまで廊下が伸びている。
右側には洋室への入口があり、途中に水回りとキッチンが配置されている。
玄関を開けても、ベッドやダイニング全体が直接見えにくい。
宅配便を受け取るとき。
短時間の来客があるとき。
二人の生活途中をそのまま玄関前へ見せずに済む。
帰宅後の動線も分けやすい。
一人は洗面室へ。
もう一人は買ってきた物をキッチンへ。
疲れている人は先に洋室へ入り、着替える。
狭い玄関で二人が同時に靴を脱げば、動きにくい可能性はある。
帰宅時刻が重なる家庭は、靴や荷物を玄関に置きっぱなしにしない方がよい。
玄関は二人が毎日交差する場所だからこそ、余計な物を置かず、通路として空けておきたい。
水回りが分かれていると、朝を順番待ちにしなくてよい

洗面台は独立しており、鏡面収納と大きめのボウルが確認できる。
浴室、洗面室、トイレもそれぞれ分かれている。
二人暮らしの朝は、使いたい場所が重なりやすい。

片方が入浴している間、もう一人がトイレを使う。
一人が洗面台で髪を整え、もう一人は洋室で着替える。
ワンルームや一体型の水回りに比べ、行動を分けやすい。
洗面台の鏡裏には、小物を収納できる棚が見える。
歯ブラシ、化粧品、整髪料。
二人分の日用品をすべて天板へ並べずに済む。
扉を閉めれば、朝の途中でも視界は整う。

浴室には浴槽と洗い場があり、壁面には操作パネルも見える。
浴室乾燥機も資料に記載されている。
帰宅が遅く、夜に洗濯する家庭なら、天候や外干しの時刻を気にせずに済む。
ただし、洗面室は二人が横並びで使えるほど大きくは見えない。
朝の支度が完全に同時なら、どちらが先に使うかという調整は必要になる。
設備が分かれていることは、衝突をなくすのではない。
順番を少なくするためにある。
二つのバルコニーが、生活の用途を分けてくれる

間取り図では、ダイニング側と洋室側にバルコニーがある。
募集資料では、バルコニー面積は10.87㎡と記載されている。
写真で確認できるバルコニーは、横方向に動ける奥行きがあり、目隠し状のルーバーが設けられている。
洗濯物を干す場所。
外の空気を入れる場所。
室外機や避難設備を置く場所。
複数の開口部があることで、一つの窓だけに換気や採光を頼らずに済む。
休日の午後。
片方がダイニング側の窓を開け、もう片方は洋室で過ごす。
風の入り方や音の聞こえ方が部屋ごとに異なれば、同じ住まいの中でも少し違う場所にいる感覚が生まれる。
西向きのため、朝から強い直射日光が入り続ける部屋ではない。
その代わり、午後から夕方にかけて光の変化を感じやすい。
休日の夕食前、床へ長く伸びる光を見ながら料理を始める。
夜型の二人にとっては、朝の明るさより、帰宅前後の時間に光がある方が暮らしに合うこともある。
一方で、夏の西日は室温を上げやすい。
カーテンやエアコンの使い方、窓周辺の暑さは現地で確認したい。
外からの視線や道路・鉄道の音についても、窓を開けた状態で確かめる必要がある。
便利な設備は、二人の役割を減らす


募集資料では、床暖房、浴室乾燥機、エアコン、宅配ボックス、オートロック、防犯カメラ、カメラ付きインターホン、インターネット・Wi-Fi利用料不要などが確認できる。
二人暮らしでは、家事をどちらが担当するかが話題になりやすい。
荷物を受け取る人。
洗濯物を取り込む人。
インターネットの契約をする人。
設備が代わりに処理してくれることが増えれば、役割を決める必要も少なくなる。
宅配ボックスがあれば、先に帰る人が荷物のために時間を合わせなくてよい。
浴室乾燥機があれば、雨の日に洗濯を先延ばしにしなくてよい。
Wi-Fiが使えれば、二人が別々に通信契約を抱える手間を減らせる。
設備は二人の関係を良くするものではない。
けれど、些細な負担をどちらか一方へ偏らせないための補助にはなる。
注意したいのは、契約時と更新時に複数の費用が発生すること。
室内清掃費、鍵交換費、契約事務手数料、安心クラブ費用などがあり、更新事務手数料も設定されている。
また、40㎡以上の住戸については、保証会社審査承認後の申込み取消しでキャンセル料が発生する旨が記載されている。
二人で申し込む場合は、どちらか一方の判断だけで進めず、契約条件まで確認してから意思をそろえたい。
大正駅周辺の1LDKと比べて見えるもの
大正駅周辺で、賃料13万円前後の二人暮らし向け賃貸マンションを探すと、1LDKが比較対象になりやすい。
築浅の1LDKなら、内装や設備の新しさで優位な物件もある。
LDKが広ければ、大きなソファを置き、二人で同じ空間を中心に暮らせる。
それに対して、この2DKの利点は、個室が二つあることだ。
片方がリモートワーク中でも、もう片方が別室で休める。
勤務時間が違っても、睡眠と食事の場所を分けられる。
一方が体調を崩した日にも、部屋を分ける選択ができる。
普通なのは、40㎡台で独立洗面台、バス・トイレ別、オートロックなどがそろっていること。
珍しいのは、駅徒歩4分、二面バルコニー、2DK、ペット・ルームシェア相談という条件がまとまっていることだ。
ただし、開放的なLDKや築浅感を最優先する人には、同価格帯の1LDKの方が満足度は高い可能性がある。
この住戸を選ぶ理由は、見た目の新しさではない。
二人の時間を、必要なときに分けられることである。
この部屋が向いている人
休日や勤務時間が違う新婚夫婦
生活時間が重ならない日でも、それぞれの部屋を持つことで相手の睡眠や仕事を邪魔しにくい。
同棲しても一人の時間を残したいカップル
常に同じLDKで過ごすのではなく、各自が別室へ移動できる。二人暮らしの距離を調整しやすい。
リモートワークをする二人
一室を仕事部屋にできるため、オンライン会議と生活空間をある程度分けられる。
大きなリビングより部屋数を重視する人
家具を厳選できるなら、約5帖台の二室を用途別に使える。
小型犬と暮らしたい二人
条件と費用の確認は必要だが、ペット相談可能な40㎡台の分譲賃貸として比較できる。
大正駅の交通利便性を重視する人
駅徒歩4分で、日々の移動時間を抑えたい共働き世帯に合う。
この部屋が向いていない人
大きなLDKを暮らしの中心にしたい人
ダイニング・キッチンは約8帖。大型ソファと大きな食卓を置く生活には向きにくい。
家具や衣類を多く所有する二人
各居室と収納には限りがある。二人分の荷物が多い場合は、50㎡以上の住戸も比較したい。
築年数の新しさを最優先する人
2011年築のため、最新の賃貸マンションと比べると、内装や共用部に経年を感じる可能性がある。
朝の日差しを重視する人
西向きのため、朝から明るい直射光を期待する人とは相性が異なる。
ファミリーとして長期間暮らしたい人
乳幼児を含む三人暮らしを検討する余地はあっても、子どもが成長すると40.47㎡では不足しやすい。長期定住なら2LDK以上が現実的である。
二人がいつも同じ場所で過ごしたい人
部屋が分かれていることを魅力に感じない場合は、広い1LDKの方が暮らし方に合う。
二人の予定をそろえることだけが、二人暮らしではない
二人で暮らし始めると、同じことを一緒にする時間が増える。
朝食。
夕食。
買い物。
休日の予定。
けれど、すべてを合わせようとすると、どちらかが無理をする日もある。
眠いのに起きて待つ。
静かにしたいのに話し続ける。
仕事をしたいのに、相手がいるから集中できない。
一緒に暮らすことが、同じ時間割で生きることへ変わってしまう。
エステムプラザ難波WESTリバークロスの2DKには、二人を一つにまとめる大きなリビングはない。
約8帖のダイニングと、約5帖台の二つの洋室がある。
食事をする場所。
眠る場所。
働く場所。
一人で過ごす場所。
それぞれを分けて使える。
休みが合う日は、ダイニングに集まればいい。
予定が違う日は、片方が外出し、片方は自分の部屋で休日を過ごせばいい。
帰宅時間がずれても、眠る人と食事をする人が同じ一室を奪い合わずに済む。
二人の生活がうまく重なる日は、一緒に過ごす。
重ならない日は、それぞれの時間を守る。
そして夜になれば、同じ玄関を開ける。
この部屋で流れるのは、二人の予定を無理に一つへそろえる時間ではない。
別々の曜日を生きながら、同じ家を暮らしの中心にしていく時間である。