パークナード中之島公園ロジュマン|家族の時間が、窓辺でゆるく重なる3LDK
家族で暮らす部屋を探すとき、個室の数は分かりやすい条件になる。
子ども部屋がいくつあるか。
寝室を分けられるか。
在宅勤務の場所を確保できるか。
けれど、個室を増やすほど、家族が自然に顔を合わせる時間は減っていくこともある。
自室で動画を見る人。
仕事の続きをする人。
宿題をする人。
同じ住まいにいても、互いの一日を知らないまま夜が終わる。
パークナード中之島公園ロジュマン2103号室には、三つの洋室がある。
それぞれが一人になれる扉を持ちながら、その先には約19.9帖のLDKと、大阪の街を見渡す窓が待っている。
この部屋で交わるのは、家族全員の予定ではない。
別々に進んでいた時間が、窓辺で少しだけ重なる。
1.家族それぞれに、違う駅がある
所在地は大阪市北区天神橋1丁目。
大阪メトロ谷町線・堺筋線「南森町」駅まで徒歩7分、JR東西線「大阪天満宮」駅まで徒歩8分、京阪本線「北浜」駅まで徒歩9分です。
家族全員が同じ方向へ通勤・通学するとは限らない。
夫婦の一人は南森町駅から地下鉄へ乗り、もう一人は北浜駅から京阪を使う。予定によっては大阪天満宮駅からJRへ乗る。
複数駅を使える立地は、休日の選択肢を増やすだけではない。
平日の移動を、家族全員で一つの路線へ合わせなくてよいということでもある。
朝、玄関までは一緒に出る。
建物を出たところで、それぞれの方向へ分かれる。
帰宅時間も同じではない。
それでも、夜になれば21階の窓が、家族の戻る場所として残っている。
2.見上げる建物から、見下ろす暮らしへ

外から見るパークナード中之島公園ロジュマンは、街路の幅に対して細く、高く伸びている。
低層部には濃い色を使い、上部は窓の連続で軽く見せる。地面から見上げると、住戸の窓は空の中へ積み重なっていくように見える。
この建物の21階へ帰るということは、地上から生活の場所まで、毎日高さを移動することだ。
エレベーターへ乗り、数字が上がる。
扉が開き、住戸へ入る。
LDKの窓まで進んだところで、先ほど歩いていた街が小さく見える。
高層階の暮らしには、分かりやすい非日常性がある。
ただし、その高さは毎日の実務とも切り離せない。
エレベーターの待ち時間。
強風の日の窓辺。
災害時の階段移動。
外出時に忘れ物へ気づいたときの距離。
眺望だけを買うのではなく、高さと暮らす覚悟も必要になる。
3.廊下の先に、家族の共通地点がある

間取りは90.01㎡の3LDK。
玄関から廊下を進み、洋室と水回りを通り過ぎた先に、約19.9帖のLDKがあります。
玄関を開けて、すぐに家族全員の生活が見える間取りではない。
子どもは自室へ荷物を置く。
大人は洗面室で手を洗う。
買ってきた物は納戸やキッチンへ運ぶ。
それぞれが帰宅後の用事を済ませてから、最後にLDKへ入る。
この少し長い廊下は、面積効率だけを見れば無駄に感じるかもしれない。
けれど、外の時間を家の中へそのまま持ち込まず、個人の用事を終えてから家族の場所へ入るための緩衝帯にもなっている。
扉の先に家族がいる。
その感覚が、帰宅を単なる移動ではなく、「戻る」という行為に変えてくれそうだ。
4.約19.9帖は、全員が別のことをするためにある

LDKには、二方向に大きな窓がある。
床へ落ちる窓枠の影。
遠くに続く建物。
空の下を横切る道路や川。
家具のない写真では、室内の装飾よりも街の景色が先に目へ入る。
窓際へダイニングテーブルを置く。
朝は家族で朝食をとり、昼は子どもが宿題を広げ、夜は夫婦が飲み物を置いて話す。時間によって、同じテーブルの役割が変わる。
部屋の内側にはソファを置ける。
テレビを見る人。
本を読む人。
スマートフォンを触る人。
全員が同じことをしなくても、同じ空間にいられる。
広いLDKというと、大人数を招くことや、大きな家具を置くことが想像されやすい。
けれど、家族にとっての広さは、全員を一か所へ集めるためだけのものではない。
互いの行動がぶつからず、それでも声は届く。
約19.9帖の価値は、その距離感にある。
5.料理をする人が、会話から消えない

キッチンはLDKへ向いたカウンター形式。
料理をしながら、窓外の景色とリビングにいる家族の両方を見られる配置です。
夕食の準備を始める。
ダイニングでは子どもが学校の話をしている。ソファではもう一人が仕事のメールを返している。
キッチンに立つ人だけが、壁を向いて会話から離れることはない。
切った食材を鍋へ入れながら返事をする。
カウンター越しに皿を渡す。
食べ終えた人が、空いた皿をキッチンへ戻す。
配膳と片づけが、一人の仕事になりにくい配置だ。
天板には作業面があるが、キッチン内部は通路型に見える。
二人で料理をする場合は、冷蔵庫、収納、加熱機器の前で動線が重ならないか確認したい。
広いから自動的に使いやすいのではない。
家族がどこに立ち、どの順番で動くかまで考えることで、このキッチンの良さが見えてくる。
6.三つの洋室は、家族を離すためにある


約8.1帖、約5.5帖、約5.0帖。
三つの洋室は、同じ広さではない。
約8.1帖の部屋は、二面の窓と大きな収納があり、夫婦の寝室として使いやすい。
朝、カーテンを開ければ街が見える。衣類を収納内へまとめれば、寝室に大きな家具を増やさずに済む。


約5.5帖の部屋は、子ども部屋やリモートワーク用の個室に向く。
机へ座ったときに窓が見え、扉を閉めればLDKの音から離れられる。

約5.0帖の部屋は、さらに用途を絞って使いたい。
ベッドと机を置けば余白は限られる。子どもが小さい間は遊び部屋、成長後は個室、新婚やDINKSなら衣装部屋や書斎として使う方が無理がない。
個室があることは、家族の関係が遠くなることではない。
疲れている日は、一人で休む。
仕事中は、扉を閉める。
話したくなったら、LDKへ戻る。
家族全員が常に同じ空間へ居続けなくてよいからこそ、一緒にいる時間を選べる。
7.収納は、家族の物を混ぜないために使う
各洋室には収納があり、廊下には納戸があります。
一か所に大きな収納がある住まいでは、家族全員の物が混ざりやすい。
誰の服か分からない。
どこに予備があるか分からない。
必要な人が必要な物を探せない。
この間取りでは、個人の衣類は各洋室へ、掃除用品や日用品、季節家電は納戸へと役割を分けられる。
約8.1帖の洋室には、壁面に複数の収納扉が並ぶ。
扉を閉めれば衣類の色が視界から消え、寝室の景色を落ち着かせられる。
約5.0帖の洋室にも、棚とハンガーパイプを備えた収納がある。収納家具を追加せずに済めば、小さな床面積を残しやすい。
ただし、収納があるから物を増やしてよいわけではない。
家族の人数が増えるほど、衣類、学用品、思い出の品は自然に増える。
誰の物を、どこへ、どの期間置くのか。
収納量よりも、家族内のルールが部屋の余白を決める。
8.水回りにも、一日の景色がある

浴室には窓がある。
高層階の浴室で、外の明るさを感じながら湯船へ入る。写真から見える範囲では、横長の浴槽と手すりが設けられ、白だけでなく濃いグレーが使われている。
子どもと一緒に入る夜。
休日の昼に湯を張る時間。
仕事のあと、一人で静かに温まる時間。
同じ浴室でも、家族によって使う時間は異なる。
窓があることで、浴室は家の奥に閉じた場所ではなく、街の時間とつながった場所に見える。

トイレは独立しているため、誰かが入浴中でも使いやすい。
ファミリーの暮らしでは、豪華な設備より、朝の混雑や夜の入浴が滞らないことの方が重要になる。
ただし、資料だけでは洗面台の広さや洗面収納の詳細まで確認できない。
家族全員の歯ブラシ、化粧品、整髪料、タオルをどこへ置くかは、現地で寸法を見ておきたい。
9.東向きの家では、朝が主役になる
この住戸は東向きです。
朝、空が明るくなるにつれて、窓辺の床に光が入り始める。
目覚まし時計より先に部屋が明るくなり、家族の一日が少しずつ動き出す。
窓際で朝食をとる。
カーテンを開ける。
天気を見て服を選ぶ。
朝の光を生活の一部にしやすい住戸だ。
一方で、午後まで強い日差しを求める人には、南向きや西向きの方が合う可能性がある。
夕方の室内がどの程度明るいか。
窓の正面にある建物との距離はどうか。
夏の朝に室温が上がりすぎないか。
21階、東向きという言葉だけで判断せず、午前と午後の両方を想像したい。
10.設備は、家族が不在の時間を補う
オートロック、宅配ボックス、防犯カメラ、管理人、専用ごみ置き場などが資料に記載されています。
共働きの家庭では、平日の昼間に家が無人になることが多い。
宅配ボックスがあれば、帰宅時間に合わせて再配達を依頼する手間を減らせる。専用ごみ置き場があれば、家族の生活時間に合わせてごみをまとめやすい。
設備は暮らしを主役にはしない。
けれど、家族全員の予定が異なる住まいでは、不在の時間や生活時間のずれを静かに補ってくれる。
注意したいのは、新設されたエアコンが残置物扱いであること。
新しい機器に見えても、故障時に貸主が修理や交換を行う設備とは限らない。対象となる部屋、台数、製造年、故障時の負担を契約前に確認しておく必要があります。
11.新築ではないからこそ、現在の状態を見る
2010年2月築で、一部リノベーションとして床の張り替えが行われています。
写真では、明るい木目の床がLDKと洋室に続き、室内全体の印象を軽くしています。
家具を置いていない状態では、新しさを感じやすい。
ただし、張り替えられた床だけを見て、住戸全体が新築同様だと判断するのは早い。
水栓や浴室設備の年式。
建具の開閉。
窓の気密性。
収納内部。
給湯設備。
共用廊下やエレベーター。
築年数のある分譲賃貸では、写真に写りやすい場所だけでなく、毎日触れる部分の状態が暮らしやすさを左右する。
新築では得にくい90㎡という広さと、現在の状態。
その二つを天秤にかけて選ぶ部屋です。
12.同じ南森町の3LDKと比べて見えるもの
南森町周辺で3LDKを探すと、築年数、広さ、階数によって月額費用には大きな差があります。
大阪市北区では、50㎡台の3LDKもあれば、90㎡を超える戸建てや高層分譲賃貸もあります。間取り名が同じでも、家族が過ごせる余白は同じではありません。
本物件と近い比較対象になるのは、南森町駅周辺の90㎡級タワー住戸です。
ジオタワー南森町では、22階・91.09㎡の3LDKが賃料40万円、管理費5万円で掲載されています。月額合計45万円に対し、本物件は21階・90.01㎡で月額合計39万円です。
この差だけを見て、本物件が安いと断定することはできません。
築年数、方角、建物グレード、共用施設、室内設備、契約条件が異なるからです。
ただ、南森町周辺で90㎡前後、高層階、3LDKという条件を維持しながら比較すると、本物件は月額負担を一定程度抑えた選択肢として位置づけられます。
一方、広さや眺望より月額費用を優先するなら、低層の賃貸マンションや駅から離れた物件の方が合理的です。
この部屋は、家賃を抑えるために選ぶのではない。
家族全員が個室を持ち、同時に大きなLDKへ戻れる暮らしに、どこまで価値を感じるかで選ぶ部屋です。
13.この部屋に向いている人、向いていない人
向いている人
パークナード中之島公園ロジュマン2103号室が合いそうなのは、家族全員の生活時間が同じではない世帯です。
共働きで帰宅時間が異なる。
夫婦の一人または両方がリモートワークをする。
子どもに個室を用意したい。
それでも、家族が集まる場所は小さくしたくない。
そんなファミリーに向いています。
新婚やDINKSなら、三つの洋室を寝室、仕事部屋、衣装部屋に分けられます。
将来子どもが生まれた場合も、部屋の役割を変えながら住み続けられる可能性があります。
小型犬と暮らしたい世帯にも選択肢になりますが、飼育時は賃料が月額1万円増額されます。
向いていない人
月額住居費を30万円以内に抑えたい人。
築浅や最新設備を最優先する人。
午後の強い日差しを求める人。
高層階のエレベーター移動が苦手な人。
広い共用施設や最新タワーマンションの仕様を重視する人。
また、個室をほとんど使わない二人暮らしにとっては、90.01㎡が過剰になる可能性があります。
広いことは、掃除する面積、空調する面積、家具を整える範囲が増えることでもある。
必要な余白か、持て余す余白か。
家族構成だけでなく、平日の過ごし方まで考えて判断したいところです。
14.一緒に住むことを、同じ時間にしない
家族の生活は、全員が同じ時間に起き、同じ場所へ出かけ、同じ時間に帰ることで成り立つわけではない。
仕事が長引く日。
部活動で帰宅が遅くなる日。
家で仕事をする日。
誰とも話さず休みたい日。
一つの住まいの中に、それぞれの時間がある。
パークナード中之島公園ロジュマン2103号室には、三つの個室がある。
扉を閉めれば、一人になれる。
廊下へ出て、奥へ進めば、約19.9帖のLDKがある。
カウンターキッチンでは誰かが料理をし、窓際では誰かが街を見ている。
全員が揃っていなくても、家族の暮らしはそこに続いている。
この家が与えてくれるのは、常に一緒にいる安心ではない。
離れていても、戻る場所が同じだという安心だ。
朝は窓辺からそれぞれの一日へ出ていき、夜は別々の時間を持ち帰る。
そして、どこかの瞬間で同じ景色を見る。
家族の時間を無理に揃えず、ゆるく重ねて暮らしたい人へ。
21階の窓辺は、今日も全員の帰りを待っている。