レジュールアッシュ谷町四丁目グランクラス|夕方から、家の時間が深くなる
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- コラム
レジュールアッシュ谷町四丁目グランクラス|夕方から、家の時間が深くなる
一日は、朝から始まるとは限らない
朝は忙しい。
起きて、着替えて、身支度をして、家を出る。
同じ家に住んでいても、夫婦の視線は時計やスマートフォンへ向き、話す内容は予定の確認になりやすい。
「今日は遅くなる」
「荷物が届く」
「帰りに買ってきて」
家族の一日は、朝に始まっているようで、まだ生活になり切っていない。
本当に家の時間が動き始めるのは、夕方なのかもしれない。
仕事を終えた人が帰ってくる。
外出していた人が荷物を下ろす。
キッチンに火が入り、部屋の照明が一つずつ点く。
大阪市中央区谷町四丁目。
レジュールアッシュ谷町四丁目グランクラスの13階にある今回の住戸は、80.18㎡の2LDK。2024年築、角部屋、西向きの賃貸マンションである。
朝の光を集める家ではない。
その代わり、家族が戻ってくる時間から室内の表情が深くなる。
この部屋では、一日の後半が暮らしの中心になる。
谷町四丁目では、帰宅後の予定を残しておける
最寄りの「谷町四丁目」駅までは徒歩3分。
Osaka Metro谷町線と中央線を利用できる。
駅に近い住まいは、朝の通勤を楽にする。
それ以上に、夜の生活を短くしすぎない。
仕事を終えてから駅まで歩き、電車を降り、家へ戻る。駅から長く歩かなくてよければ、帰宅した時点ですべての気力を使い切らずに済む。
夕食を簡単に済ませるだけでなく、少し料理をする。
湯船に浸かる。
夫婦で今日のことを話す。
子どもがいれば、眠る前に同じ部屋で過ごす。
駅徒歩3分という数字は、生活の中に数十分の余裕を残すためにある。
谷町四丁目は、大阪城や官公庁、オフィスが集まる都心部でありながら、心斎橋や難波の中心部とは街の速度が異なる。
周辺のすべてが娯楽のためにできているわけではない。
平日は働く人が歩き、夕方には人の流れが駅へ向かう。休日になると、平日より少し静かな時間も生まれる。
華やかな繁華街へ住むのではなく、仕事と生活の間にある街へ住む。
その感覚が、この部屋の落ち着きと合っている。
ただし、駅徒歩3分でも、利用する出口や信号によって体感は変わる。雨の日の経路、夜間の人通り、買い物先までの距離は、実際に歩いて確認したい。
黒い外観は、夕方の街で輪郭を持つ

建物は地上15階建て。
外観写真では、黒を基調とした縦長のファサードに、バルコニーが規則的に積み重なっている。
日中の青空の下では、建物の濃い色と周辺の白いビルが強く対比する。
装飾を多く重ねた外観ではない。
線が細く、縦方向が強調されているため、谷町四丁目のビル街の中でも輪郭が分かりやすい。
夕方、駅から歩いて帰る。
空の色が少しずつ落ち、周囲の建物に照明がつき始める。その中で、自宅の建物を見つける。
外観は、毎日感動するためのものではない。
帰る場所を街の中から見分けるためにある。
レジュールアッシュシリーズの建物らしく、都市部の敷地を縦に使った構成で、総戸数は51戸。
大規模タワーマンションのような共用施設を前提にする住まいではない。今回の写真にも、エントランスホールやラウンジは写っていない。
共用部の豪華さより、駅距離と専有部分の広さへ価値を置く住まいとして見た方がよい。
80㎡を二部屋で使うという選択

間取りは2LDK。
LDは約13.9帖。キッチンは約3.46帖。洋室は約7.2帖と約5.2帖。二つのウォークインクローゼットも配置されている。
80.18㎡という面積なら、3LDKにすることも考えられる。
それでも、この住戸は二つの個室に留めている。
部屋数を減らした分、廊下、水回り、収納、各居室へ余地を残している。
新婚夫婦なら、一室を寝室にし、もう一室を仕事や趣味へ使える。
子どもが生まれれば、5.2帖の洋室を子ども部屋へ変える。
家族が三人になっても、すぐにLDへ物があふれるのではなく、各室へ役割を渡しながら暮らせる。
一方、子どもが二人いるファミリーでは、将来的に個室が足りなくなる。
夫婦の寝室と子ども部屋二室を同時に確保することはできない。
広さがあることと、部屋数が足りることは別の話である。
この住戸を選ぶなら、自分たちが必要としているのは三つ目の個室なのか、それとも一つひとつの場所に残る余白なのかを考えたい。
午後のLDは、少しずつ色を変える

LDは、白い壁と淡い木目の床で構成されている。
写真では、キッチン側からバルコニー方向へ細長く床面が続く。天井にはダウンライトがあり、窓側にはエアコンも設置されている。
西向きのため、朝から強い光に包まれる部屋ではない。
午前中は、照明を使いながら静かに過ごす時間が多くなるだろう。
その代わり、午後から夕方にかけて室内の明るさが変わる。
休日、昼食を終えたあと。

一人はソファで本を読み、もう一人はダイニングでパソコンを開く。窓の外から入る光が床の色を変え、室内の影が少しずつ長くなる。
夕食の準備を始めるころ、部屋は朝とは別の表情になる。
照明をすべて点ける前の時間が、この住戸には似合いそうだ。
13.9帖のLDは、家具を自由に置ける無制限の広さではない。
大きなカウチソファと6人用ダイニングを置けば、動線が窮屈になる可能性がある。
80㎡という専有面積だけで家具を選ばず、実際のLD寸法を基準にした方がよい。
窓際に食卓を置くのか。
壁側にソファを寄せるのか。
5.2帖洋室と一体で使うのか。
夕方の過ごし方から、家具配置を考えたい。
引き戸を開けると、家族構成が一度ほどける

約5.2帖の洋室はLDに隣接している。
写真では、大きな引き戸を開けることで、洋室とLDが一続きになる。
子どもがいない時期は、リビングの延長として使える。
デスクを置いて仕事をする。
ヨガマットを敷く。
来客時に荷物を一時的に移す。
引き戸を開け、LD全体に奥行きをつくる。
子どもが生まれたあとも、幼いうちは扉を開けておけば、LDから様子を確認しやすい。
遊んでいる音が聞こえる。
昼寝をしている気配が分かる。
必要なときだけ扉を閉められる。
成長すれば、机とベッドを置き、一つの個室へ変える。
この部屋の良さは、用途を早く決めなくてよいことにある。
ただし、LDとの間が引き戸である以上、テレビの音や料理中の気配は伝わりやすい可能性がある。
静かな勉強部屋や、オンライン会議の多い仕事部屋として使う場合は、実際の遮音性を確認したい。
開けることで広がり、閉めることで個室になる。
便利な反面、どちらも完全ではない。
その曖昧さを使いこなせる家庭に合っている。
7.2帖には、朝より夜の静けさが合う

もう一つの洋室は約7.2帖。
写真では横長の窓があり、白い壁と淡い床が広がっている。壁面にはエアコンが設置され、出入口側には収納へ続く扉がある。
主寝室として使うなら、ダブルベッドやクイーンサイズも検討できる。
ただし、ベッドの寸法によっては周囲の通路が狭くなるため、クローゼット扉や出入口との干渉を確認したい。
西向きの住戸では、朝の寝室に強い直射光が入りにくい。
目覚めを日差しへ任せたい人には物足りないかもしれない。
その一方で、朝を急に始めたくない休日には合う。
カーテンを開けても、部屋の明暗が一気に切り替わらない。少し遅く起き、静かなままLDへ向かう。
夜は、LDから離れた場所で一日を閉じる。
夫婦のどちらかが先に眠り、もう一人がLDで過ごす日にも、5.2帖洋室より独立性を持たせやすい配置である。
一日の終わりを受け止める部屋として、7.2帖の余裕が生きてくる。
キッチンでは、夕食までの会話が続く

キッチンはLDへ向いた対面式。
淡い木目の面材と白い天板で構成され、シンク、調理台、3口ガスコンロが一列に並んでいる。
写真を見る限り、キッチン前面に壁が少なく、料理中もLD全体を見渡しやすい。
夕方、先に帰った人がキッチンへ立つ。
もう一人はLDで郵便物を確認している。子どもがいれば、5.2帖洋室とLDを行き来している。
料理をしながら、その様子が見える。
家族の会話は、食卓に全員が座ってから始まるとは限らない。
冷蔵庫を開けながら。
野菜を切りながら。
皿を並べながら。
今日あったことは、夕食が完成する前から少しずつ共有される。
キッチンの幅は確保されているが、背面側の収納や冷蔵庫を置いたあとの通路寸法は確認したい。
二人が同時にキッチンへ入る場合、コンロ前と冷蔵庫前で動線が重なる可能性もある。
一人が料理し、もう一人がカウンター越しに配膳する。
役割を分ける方が、この形には合いそうだ。
玄関収納には、家へ持ち込まないものを置く
間取り図では、玄関近くにシューズボックスとウォークインクローゼットが配置されている。
帰宅したあと、靴だけでなく、上着や仕事用の鞄を生活空間へ運ばずに済む。
新婚生活では、玄関に置く物が急に増える。
二人分の靴。
傘。
通勤用バッグ。
宅配便。
休日に使う鞄。
子どもが生まれれば、さらに外出用品が加わる。
玄関収納が小さいと、それらが廊下やLDへ入り込む。
この住戸では、外で使う物を玄関まわりへ戻し、扉を閉められる。
帰宅した人が玄関で上着を脱ぎ、鞄を置く。
LDへ入るときには、仕事の持ち物を手放している。
収納の価値は、物がたくさん入ることだけではない。
家へ何を持ち込み、何を玄関で止めるかを決められることにある。
二つのウォークインクローゼットで、持ち物を分ける
この間取りには、ウォークインクローゼットが二か所ある。
一つは玄関近く。もう一つは7.2帖洋室の近くに配置されている。
家族の物を一つの収納へ詰め込まず、役割を分けられる。
玄関側には、コート、外出用品、旅行鞄、季節家電。
寝室側には、普段着、仕事着、寝具。
誰の物かだけでなく、どこで使う物かによって収納場所を変えられる。
収納が一か所しかない家では、取り出すたびに別の荷物を動かすことがある。
この住戸なら、外で使う物と室内で使う物を分離しやすい。
ただし、収納面積があるからといって、持ち物を無制限に増やせるわけではない。
大きな収納ほど、奥に入れた物が見えなくなる。
衣替えの時期に中身を確認し、使っていない物を残し続けないこと。
収納へ余白を残せば、家族構成が変わったときの荷物も受け止められる。
水回りは、朝より夜のために整っている


洗面室は白と淡い色でまとめられている。
写真では独立洗面台の隣に浴室があり、洗面と入浴の動線が短い。
大きな二ボウル型洗面台ではないため、朝に二人が並んで身支度をするには譲り合いが必要になる。
その代わり、夜の動線は簡潔だ。
帰宅して手を洗う。
食後に入浴する。
髪を乾かし、寝室へ向かう。

浴室は木目調の壁面と白い浴槽で構成され、横長の窓が確認できる。
浴室乾燥機も資料に記載されている。
夕方のうちに湯を張ると、窓の外にはまだ少し明るさが残る日もある。
夜になれば、照明の下で木目の壁が落ち着いて見える。
窓があるからといって、外の景色を眺められるとは限らない。開閉方法、目隠し、外部からの視線は現地確認が必要である。
それでも、完全に閉じた浴室より、昼夜の変化を感じやすい。
一日の終わりに使う場所として、時間の違いが表れる水回りである。
西向きは、夕方を選ぶ方角
西向きの住戸は、日当たりの比較で敬遠されることがある。
朝の室内は、東向きや南東向きほど明るくならない可能性がある。
反対に、午後から夕方にかけて光を受けやすい。
家族の生活時間を考えると、この違いは単純な優劣ではない。
朝早く家を出て、夕方に帰宅する家庭なら、家で過ごす時間帯と西側の光が重なる。
子どもが帰ってくる。
仕事を終えた人が戻る。
料理を始める。
カーテンを閉める前に、窓の外の明るさが変わる。
西日は、夏場には暑さや眩しさの原因になる。
遮熱カーテン、ブラインド、空調を使った調整は必要になるだろう。窓の位置や前面建物によって、実際の日差しの強さも異なる。
だから、西向きを肯定するために弱点を隠すべきではない。
それでも、夕方に家族が集まる家庭なら、この方角にしかない時間がある。
朝から明るい家ではなく、帰宅するころに光が残っている家。
どちらが自分たちの生活に合うかで選びたい。
設備は、帰宅後に考えることを減らす
資料には床暖房、エアコン2基、Wi-Fi無料、宅配ボックス、オートロック、防犯カメラ、カメラ付きインターホンが記載されている。ペットも相談可能だ。
床暖房があれば、冬の夜にLD全体を強い風で暖めなくてもよい。
Wi-Fiが用意されていれば、入居後の通信環境を整える手間を減らせる。
宅配ボックスがあれば、帰宅時間を荷物へ合わせなくてよい。
設備の役割は、暮らしを豪華に見せることではない。
帰宅したあとに考えることを、一つずつ減らすことにある。
一方、契約時には鍵交換費用3万8,500円、退去時にはハウスクリーニング代8万8,000円、更新時には2万2,000円の手数料が設定されている。
表示賃料だけではなく、入居から退去までの費用を確認したい。
賃料と共益費で月額35万4,000円。
暮らしの余白を得るために、住居費にも大きな余裕が必要となる。
谷町四丁目の2LDKと比較するとき
谷町四丁目駅周辺では、40㎡台から60㎡台の1LDK・2LDKが多く、80㎡前後になると募集数は限られる。
現在、本住戸と同条件の13階・約80㎡の住戸は、賃料33万9,000円、管理費1万5,000円で掲載されている。
同エリアで2LDKを探す場合、本住戸より小さい60㎡前後へ面積を抑え、月額負担を下げる選択肢がある。
反対に、同程度の賃料を支払うなら、分譲タワーマンションや3LDKも比較対象に入る。
レジュールアッシュ谷町四丁目グランクラスの特徴は、タワーマンションの共用施設や3室目の個室ではない。
80㎡を二つの洋室、二つのウォークインクローゼット、ゆとりある水回りへ配分していることだ。
部屋数を最大化する住戸ではなく、一つひとつの場所を窮屈にしない住戸である。
普通なのは、駅徒歩圏と築浅設備。
珍しいのは、谷町四丁目の中心部で、80㎡超を2LDKとして借りられること。
ただし、その余白に対して支払う金額は小さくない。
「広いからよい」ではなく、その広さを毎日どう使うかまで考えて選ぶ必要がある。
この部屋が向いている人
最も合いやすいのは、都心で働く新婚夫婦やDINKS。
一室を寝室にし、5.2帖洋室を仕事や趣味の部屋として使う。平日は別々に働き、夜はLDへ戻る。
どちらかがリモートワークをする家庭にも使いやすい。
5.2帖洋室の引き戸を閉めれば、LDとは別の作業場所をつくれる。仕事が終われば扉を開け、生活空間へ戻すこともできる。
子ども一人のファミリーにも合う。
幼い時期はLDと洋室をつなげ、成長に合わせて個室へ変える。主寝室には7.2帖があり、収納も二か所へ分かれている。
衣類や荷物が多く、LDへ収納家具を並べたくない家庭にも検討しやすい。
また、朝より夕方以降に家で過ごす時間が長い人には、西向きの性格が生活と重なりやすい。
この部屋が向いていない人
住居費を抑えたい人には向いていない。
月額35万円を超えるため、80㎡超が必要でないなら、谷町四丁目周辺の60㎡前後の2LDKを選ぶ方が合理的である。
子どもが二人以上いるファミリーも慎重に考えたい。
現在は暮らせても、成長後にそれぞれの個室が必要になれば住み替えを考える可能性が高い。
夫婦それぞれに完全な仕事部屋が必要な世帯にも、2LDKでは不足しやすい。
西日が苦手な人、朝の採光を最優先する人にも合わない可能性がある。
また、タワーマンションのラウンジや大規模共用施設を求める人には、建物の方向性が異なる。
この住戸が提供するのは、建物全体の華やかさより、専有部分の面積と暮らし方の余白である。
夕方は、一日の残りではない
夕方。
窓の外が少しずつ色を変える。
先に帰った人がキッチンへ立つ。
もう一人は玄関で鞄を下ろす。
子どもがいれば、5.2帖の洋室からLDへ出てくる。
朝に交わした短い言葉の続きを、今度は急がずに話す。
一日の終わりが近づいている。
けれど、家族にとってはここからが長い。
食事をする。
湯に浸かる。
ソファに座る。
別の部屋へ移る。
またLDへ戻る。
レジュールアッシュ谷町四丁目グランクラスは、朝から家族を一つにする家ではない。
それぞれが外で時間を過ごし、夕方に戻ってくることを受け止める家だ。
西向きの窓。
開閉できる洋室。
二つに分かれた収納。
一日の途中を預けられる広さ。
夕方は、朝から使い切った時間の残りではない。
外で別々に過ごしていた人が、家族へ戻るための始まりである。
この部屋の時間は、日が傾いてから深くなる。